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1〜10日に行う業務|支払のための請求書チェック(注文)

2026 1/25
日々・月内の経理実務 1~10日に行う業務

このページで扱うのは、
「請求書が届いたとき、経理は何を確認するのか」です。

事務処理の全体像や、
日々の発注〜納品までの流れについては、
すでに別ページで整理しています。

事務処理全体の流れと役割分担
→ https://macaronioffice.com/jimu-junban-mawatteru/

毎日の業務としての発注〜納品
→ https://macaronioffice.com/keiri-mainichi-hacchu-nouhin/

今回は、
これらを前提にしたうえで、
「請求書が届いたあと」の実務に絞って説明します。

請求書のチェックには、
注文書をもとに確認する場合と、
契約書をもとに確認する場合があります。

このページでは、
そのうち 「注文書をもとに確認する場合」 について整理します。

ここから先は、

  • 請求書が届いたら、まず何をするのか
  • 1〜10日に経理がどこまで判断するのか
  • 合わない請求書を、どう次の工程につなぐのか

を、実務の流れに沿って説明します。

事務処理全体の中での位置づけ

事務処理全体は、次の順番で進みます。

  • 見積
  • 承認(購入していいか)
  • 注文
  • 納品
  • 請求
  • 承認(支払っていいか)
  • 支払

1〜10日に行う請求書チェックは、
「支払ってよいか」を判断する前段階の確認工程です。

この時点では、支払の可否を決めません。

請求書が届いたら、まず行うこと

請求書が届いたら、
まず 支払管理表の「請求書」欄に金額を記入します。

請求書単体で判断するのではなく、
注文時・納品時に記録してきた内容と、
同じ表の中で照合できる状態をつくるためです。

この時点で、

  • 注文金額
  • 納品の有無
  • 請求金額

が、ひと目で並びます。

1〜10日に行うのは「一次チェック」

1〜10日に行うのは、
次の 2点の一次チェックです。

  • 実際に納品・サービス提供が完了しているか
  • 請求金額が、注文時の金額と一致しているか

この確認は、
支払管理表に注文金額を記入した経理担当者が行います。

現場担当者が行う確認ではありません。

この段階で判断するのは、
「この請求は、いま何もしなくていい状態か、
それとも現場確認や是正対応が必要か」を明確にすることです。

合わない請求書は、この段階で論点を出す

次のような点があれば、
この時点でいったん処理を止め、論点として整理します。

  • 請求金額が違う
  • 納品・サービス提供が完了していない
  • 注文内容と請求内容が合わない

1〜10日は、
支払処理を完結させる期間ではありません。

「何が足りないか」「どこが合っていないか」を洗い出す期間です。

不明点が出たあとの流れ(11〜20日の業務)

一次チェックで不明点が出た場合、
11〜20日に、現場と連携して是正対応を行います。

  • 請求書の内容に誤りがあれば
     → 取引先に依頼し、請求書を再発行してもらう
  • 注文内容に誤りがあれば
     → 正しい注文書を再発行する
  • 納品されているが証憑が不足していれば
     → 納品書を現場から回収する

なぜ速やかな現場確認が必要なのか

請求書の再発行が必要な場合、
郵送対応になることも多く、
想像以上に日数がかかります。

そのため、
1〜10日の時点で論点を出し、
速やかに現場確認へ回すことが重要です。

請求書は「原本」であることを確認する

是正対応の過程では、
請求書が原本かどうかも必ず確認します。

コピーを
そのまま支払処理に使うと、

  • 原本が別ルートで回ってきた
  • 同じ請求に対して二重に処理してしまった

といった、
二重払いのリスクを高めます。

支払対象にするのは、
必ず原本の請求書です。

最近では、電子請求で印刷するケースもありますが、
その場合は二重発行にならないよう、
あらかじめルールを決めておきましょう。

支払ってよい状態をつくり、承認へ進む

11〜20日で、

  • 不明点を解消する
  • 正しい請求書・注文書・納品書をそろえる

ことで、
「支払ってよい状態」まで仕上げます。

すべてがそろった状態で、
上長の承認を受けます。

内部統制は、この流れの中で自然に働く

内部統制とは、
誰かを疑うための仕組みではありません。

  • 判断を分ける
  • 記録を分ける
  • 時間軸を分ける

この流れを作ることで、
無理なく、正しく業務が回る状態になります。

次の工程へ

承認が終わったら、
21日〜月末 に、
経理で振込準備を行います。

まとめ|1〜10日は「論点を出す」ための要所

1〜10日に行う請求書チェックは、

  • 注文
  • 納品
  • 請求

が正しくつながっているかを確認し、
次の工程に進めるための論点を出す工程です。

ここを丁寧に行うことで、
11〜20日の是正対応、
21日以降の支払処理が、
迷いなく、静かに進むようになります。

▶次回:1〜10日に行う業務|支払のための請求書チェック(契約)
日々・月内の経理実務 1~10日に行う業務

運営者

macaroni

中小企業・上場企業の経理部、税理士事務所での監査業務などを通じて、幅広い経理実務を経験。
その経験をもとに、大企業や税理士事務所で実践されている経理の仕組みを、中小企業でも導入しやすい形に整理し、発信しています。
当サイトでは、仕訳入力の進め方や社内ルール整備のヒント、無料ツール「マカロニインポート」などを公開しています。

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