このページでは、月初に行う現金実査と預金残高の確認についてお話しします。
すでに「毎日行う業務」の中で、現金と預金のチェックについては触れましたが、
月初に行う確認は、少し性格が違います。
毎日のチェックは、日々の動きを追うためのものです。
一方、月初のチェックは、前月分を締めるための作業になります。
複式簿記は、正しいBS(貸借対照表)を作ることで、正しい利益が算出される仕組みになっています。
そのため、現金と預金の残高を月末時点で確定させることが必要になります。
① 現金実査を行う
まず、現金実査を行います。
金庫や手提げ金庫など、
現金が入っているものをすべて出します。
紙幣と硬貨を実際に数え、
現金実査表に金額を記入し、集計します。
👉 [現金実査表テンプレをダウンロード]
② 帳簿と合っていることを確認し、合判を押す
集計した現金実査表の金額と、
帳簿(元帳)の現金残高を確認します。
金額が合っていることを確認できたら、
現金実査表の金額の横に合判を押します。
最近では、帳簿を印刷せず、会計ソフト上で管理するケースがほとんどだと思いますので、帳簿そのものに合判を押すことはしません。
このように、
実物として残る現金実査表に合判を押すことで、
「この時点で帳簿と実際の残高が一致している」
という証跡を残します。
③ 預金残高を確認する(通帳記入)
次に、預金残高を確認します。
普段使っている口座だけでなく、
あまり使っていない口座も含めて、通帳記入を行います。
記帳後、通帳の残高と帳簿の預金残高を確認し、
金額が合っていることを確認できたら、
通帳に合判を押します。
こちらも現金と同じ理由で、
通帳に押すことで確認の証跡とします。
通帳管理のルールを決めておく
通帳記入をスムーズに行うために、
通帳の保管ルールを決めておくことが大切です。
- 現在使っている通帳だけを
メッシュケースに入れて金庫で保管 - 繰越済みの通帳は
箱に入れて別で保管
こうしておくと、
通帳記入に行く際は、
メッシュケースをさっと取り出して銀行に行くだけです。
また、通帳に繰り越しがあった場合は、新しい通帳の表紙に連番を振っておくと外から見ても順番がわかるのでおすすめです。

銀行が近くになく、通帳記入ができない場合
銀行が近くになく、頻繁に通帳記入ができない場合は、
「3か月に一度」など、ルールを決めて対応します。
大切なのは、
ルールに則って行うことです。
ルールがないと、
記帳漏れや確認漏れにつながり、
ミスの原因になります。
まとめ
月初に行う現金実査と預金残高の確認は、
前月分を締めるための重要な作業です。
- 現金は、実際の残高を数え、現金実査表で確認し、合判を押します。
- 預金は、通帳記入を行い、帳簿残高と一致していることを確認したうえで、通帳に合判を押します。
この作業を通じて、
現金と預金の残高が確定し、
正しいBS(貸借対照表)を作成するための基礎が整います。
また、残高が確定していることで、
次のテーマである「請求書を発行する」においても、
入金が正しく反映された状態で請求書を発行することができます。

