③Excelデータをそのまま使って仕訳入力を効率化する方法(マカロニインポート)

マカロニインポートとは? 

※この内容は、画面の動きと一緒に見る方が分かりやすいテーマです。
この動画では、Excelで管理しているデータをそのまま仕訳入力に使う考え方と、全体の流れを解説しています。
文章では内容を整理していますので、手順の確認や見返し用として活用してください。

マカロニインポートで使用する
仕訳投入用のExcelファイル一式は、
テンプレ集ページに掲載しています。

Excelで管理しているデータを、会計ソフトに二重入力していませんか?

日々の経理業務で、

  • 日計表
  • 集計表
  • 部門別の管理表

などを Excelで作成している 会社は多いと思います。

その一方で、

  • Excelに入力
  • それを見ながら会計ソフトに再入力

という形で、 同じ数字を2回入力している ケースも少なくありません。

この記事では、 Excelで作った仕訳データをそのまま会計ソフトに取り込むためのツール 「マカロニインポート」 の考え方と仕組みを解説します。

マカロニインポートとは?

マカロニインポートとは、

Excelで作成した仕訳を、会計ソフトのインポート機能で取り込める形に変換するツールです。

「なぜわざわざExcelで仕訳を作ってからインポートするのか?」 と感じる方もいるかもしれません。

しかし、 多くの現場ではすでに 数字の元データはExcelに存在しています

そのExcelを起点にすることで、

  • 二重入力をなくす
  • 入力ミスを防ぐ
  • 仕訳入力を一気に終わらせる

ことが可能になります。

二重入力が発生する典型的な流れ

たとえば、

  1. 社内用の日計表をExcelで作成
  2. その金額を見ながら会計ソフトに仕訳入力

この流れでは、

  • Excelに1回
  • 会計ソフトに1回

合計2回、同じ数字を入力しています。

マカロニインポートは、 この「2回入力」を「1回入力」に減らすための仕組みです。

マカロニインポートの基本的な仕組み

① 社内で使っているExcel表をコピーする

まず、 普段使っている日計表や集計表を、 マカロニインポートのExcelファイル内に複製します。

② 仕訳シートを作成する

次に、 日計表の金額をもとに仕訳を作成するシートを用意します。

たとえば、

  • 現金売上:150,000円

であれば、

  • 借方:現金 150,000円
  • 貸方:売上(取引先)150,000円

といった仕訳を入力します。

③ 金額を数式で連動させる

日計表の金額と、 仕訳シートの金額を Excelの数式で結びます

こうしておくことで、

  • 日計表の金額を変更すると
  • 仕訳の金額も自動で変わる

状態を作れます。

日々の運用方法

このテンプレートを一度作ってしまえば、 日々の作業はとてもシンプルです。

  1. 新しい日計表を貼り付ける
  2. 仕訳金額が自動で反映される
  3. 変換ボタンをクリック
  4. インポート用データが完成

件数が多く、

  • 部門が多い
  • 科目が多い

といった場合ほど、 効果を実感しやすくなります。

仕訳辞書との使い分け

件数が少なく、 単純な仕訳であれば、 仕訳辞書を使った方が早いケースもあります。

一方で、

  • 仕訳が複雑
  • 入力ミスが起きやすい
  • 毎回同じ構造のデータを扱う

といった場合は、 マカロニインポートのようなテンプレート型入力が有効です。

マカロニインポートを使うメリット

  • 社内で使っているExcel表をそのまま使える
  • 二重入力がなくなり、入力ミスを防げる
  • 件数が多い仕訳を一括で処理できる

Excelでの管理が前提になっている現場ほど、 効果は大きくなります。

まとめ:Excelを起点にすれば、仕訳入力は一気に速くなる

マカロニインポートは、

  • Excel → 会計ソフト

という流れをスムーズにつなぐためのツールです。

すでにExcelで数字を管理している場合は、

  • 入力方法を変えるだけで
  • 経理作業のスピードと正確性を大きく改善

できます。

マカロニインポート初期設定の流れ(弥生会計対応)を見る
マカロニインポートを使って仕訳を投入する手順(実践編)を見る

ABOUT US
macaroni
大阪府在住。 中小企業・上場企業の経理部、税理士事務所での監査業務などを経験。 現場でひとりバックオフィスを回してきた経験から、 「無理なく続く経理の仕組みづくり」をテーマに情報を発信しています。